梅田望夫 「ウェブ進化論」
基本としては、「子供の頃から、こうした新しい道具を与えられた世代からは、明らかに旧世代とは違うリテラシー(表現能力)をもった人たちが数多く育っていくに違いない」ということを背景に、「これから始まる「本当の大変化」は、着実な技術を伴いながら、長い時間かけて緩やかに起こるものである。短兵急ではない本質的な変化だからこそ逆に、ゆっくりとだが確実に社会を変えていく。「気づいたときには、いろいろなことがもう大きく変わっていた。」というのが主旨。
そして基本スタンスとして、そうした変化を望ましいものとして捉えているように思えるのだが、
「人は、ネットの世界に住まなくたって、これまで通りのやり方で生きていける。そう思う人たちがマイノリティになる時代はそう簡単にはやってこない。
ゆっくりと確実に変わっていく社会の姿とは、二つの価値観が融合し、何か新しいものが創造される世界だろうか。それともお互いに理解しあうことのない二つの別世界が並立するようなイメージとなるだろうか」
といったあたりが、よくある進化論的なネット崇拝の議論とは違うところ。
へーと、関心させられた一つは、
「次の10年への三大潮流」を「インターネット」「チープ革命」「オープンソース」と定義づけ、それらが相乗効果を起こし、そのインパクトがある閾値を超えた結果、リアル世界(バーチャルなインターネットの世界と対立させるように、筆者は現実社会をこう表現している)では絶対成立し得ない「三大法則」とも言うべき全く新しいルールに基づき、ネット世界は発展を始めた。その「三大法則」とは
