しばらく、PCブログの更新にかかりっきりになっていたので、久々のBookレビュー
お題は、江戸文化の華 遊郭 である。おまけに品川とか深川とかじゃなく
江戸の粋を集めた「吉原」である。
といったところで、変な艶話を期待されると困る。江戸の吉原の知識本である。
しばらく、PCブログの更新にかかりっきりになっていたので、久々のBookレビュー
お題は、江戸文化の華 遊郭 である。おまけに品川とか深川とかじゃなく
江戸の粋を集めた「吉原」である。
といったところで、変な艶話を期待されると困る。江戸の吉原の知識本である。
実際の旅は1992年頃の星野知子さんの旅本
赴くところは、ペルー、シベリア、中国雲南省
美人の女優さんに似合わず行く場所は、かなりハードである。
おまけに、ペルーは日本人殺害などテロが頻発している時期だし、シベリアはペレストロイカの失敗が、見えかけた時期で物資などが不足しがちの上に社会主義特有の無愛想さが健在な頃。雲南省は政情不安とはいえないが、世界になだたる田舎である。
アジアから、ヨーロッパ、アフリカまでの様々な国で、人々は何を食っているかのルポである。平和な国から内戦が続いている国、内戦が終わった国まで、様々な国が登場する。
食べるものも様々なら、食べる人も、食べる環境も様々
バングラディシュでは、安さにつられて残飯の再販売に手を出しそうになったり
フィリピンのピナツボでは失われたジャングルの味に想いをはせ
フォーを残すベトナムの人に戦乱の終結と資本主義の浸透を感じ
ポーランドの炭鉱では、作業に参加した後のスープに舌鼓をうつ反面後日、作業をしないでのんだスープの味気なさを感じ
セルビアの国境付近の海で漁をし、鯖や鰯の焼き物やオリーブオイルがけを漁船の上で堪能したり
ソマリアで各国の国連軍の兵士のお国料理をいれた携帯食料(レーション)と、現地の人の何もいれない、何も味のない、一握りのぶつぶつ切れるパスタの格差に呆然としたり・・・・
普通の人が食べているものは、文化といういうよりも、その国の置かれている状況に、質も量も影響されるだけに、極度に政治的であり、経済的事情の産物である。
そこにあるのは、名物料理に象徴される歴史と伝統ではなく、金と力という現実である。
イタリアというと正直のところ、あまり勤勉なイメージを持っていない。恋を語るには熱心だが、ビジネスとか仕事ということになると、とたんにテンションが下がってしまう国民のように思っていた。なぜローマ帝国やルネッサンス期のヴェネチア共和国のような優れた政体や政治を持っていた国が、そうなったのか。そのくせ、一メーカーをとってみると業界リーダーのような会社がなぜ多いのか、ずっと疑問をもっていたときに出会ったのがこの本。
一読してすべて氷解というわけではないのだが、一番の収穫は、国家とか自治体とか、そういう組織には関係なく元気で個性のあるイタリアの零細企業の数々を知ったこと。
紹介されているのは
たくさんの有名人が訪れる靴磨きの名人の店(ロザリーナ・ダッラーゴ)
何を着て何を買えばよいか、金持ちたちの買い物すべてにアドバイスするパーソナルショッパー(クラウディア・ベルトリーニ)
女優の星野知子さんのシリア、中国、パラグアイなどなどへの旅行記、食物記である。
星野さんといえば、サイト管理人若かりしとき、NHKの朝ドラ「なっちゃんの写真館」で颯爽とデビューされた美人女優さんである。
最近は美術関係のTVの司会やキャスターなんかもされているので、うーん、また小難しい理屈や教養がやたら溢れ出して、ちょっと迷惑な旅行記かなー、と思って読みはじめたが、管理人の見込み違い。
屋台の食べ物には異常に執着しているし、異国で焼いたシシャモに感動したり、身近に楽しめる旅行記でした。スイマセン。
収録は「ラマダンの食べないシリア」「酸素をいただく青海省(中国)」「パラグアイの腹具合は?」「おあずけのインド」「何もない冬のアイスランド」「おいしいところちょっとずつ」の6篇。