谷崎 光「中国てなもんや商社」(文春文庫)

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貿易商社に採用され中国相手の部署に配置されたた筆者が、遭遇する、ありとあらゆる爆笑的トラブル。

宴会の席の白酒の乾杯ぜめで同行の日本人が沈没し、おかげで検品の時間が不足したり、品物が届かないと苦情をいうと、工場が竜巻で飛んだからだ、といいわけしたり


上司(華僑の人)がまた働き者で、仕事師で、どうやら年中無休(1日ぐらいは休むようだが)。まあ、これについて働いている筆者も門前の小僧なんとやら、で、だんだん商社ウーマンとしてさまになってきてくるところが面白い。

中国系の特色として、ノウハウを他と共有しないということが言われるが、ここでもやはりそうらしい。部下の教育もかなり野放しのよう。こうした社内体制で、取引相手も個人主義的なところだと、日本人って、もろそうな感じがする。この会社でも、利益をあげているのは中国出身の人ばかりのよう。なにせ、ここも値段はあってないがごときの世界のようだから。

そして、上司の王課長のもと、筆者も仕事を覚え、トラブルの数も・・・減るどころか増えるんだな、これが。なんといっても全体のトラブルの数は同じだから、携わる分量が増えれば、その分トラブルを増えるという原理。

いわく、水害が発生して生地がぬれて納期に間に合わない
いわく、納品されたが梱包がむちゃくちゃで配送できない
いわく、ジャンパーのワッペンの向きを間違えて縫製した。これは指示しなかった日本側の責任なので、現品どおり納品する

もっとも、最近、日本では「国際人」を異常に持ち上げる風潮があるが、・・私はけっこう恐ろしい。文化も言葉も違う人々と生きていける人は、日本人から見ると超自己主張が強い「歩くワガママ」なのだ

自己主張は強くて、元気にあふれていて、上昇志向は強くて・・・手強い隣人に私たちは恵まれているようだ。

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このページは、辺境駐在員が2005年12月 3日 14:48に書いたブログ記事です。

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