2008年11月アーカイブ

「丹精」という最近では、あまり聞かれなくなってしまった言葉に惹かれて、本書を開いた。
分類的にいえば、「モノづくり」の本である。しかも、単純に「工」に分類される「モノづくり」ではなく、日本人の精神の中に脈々と息づいている、「職人」的な「モノづくり」に携わる人たちの物語である。

本書の章立てによって紹介すると

「第1章 脱上式の引き金」では、地元のいわゆる雑魚を干物にしている(縄文干しという名らしい)干物業者

「第2章 消費者との距離」では、山間地で米作りと林業を営む農林家

「第3章 変化に立ち向かう気骨」は、造船業から鉄材をつくった斬新な建築施工を行う鉄材加工メーカー

「第4章 祝祭を運びこむ職人力」では、飛騨に本拠を置きながら、東京の流行の最先端のビルの内装を扱う左官集団

「第5章 物づくりの勇気」は、イタリアで評価されている、沈滞した老舗から蘇った岐阜の家具製造業者

がそれぞれ扱われている。

いずれも、個性あふれるモノづくりの担い手なのだが、共通しているのは、「丁寧さ」ということ。

Linuxの創始者、リーナス・トーパルズの半生記。彼が、PCにどう親しむようになって、どうやってUnixに出会い(この本ではミニックスとなっていて、どうやら、Unixの変形判に出会ったのが最初らしいね)、これをLinuxにつくりかえ、そしてアメリカに渡り、オープンソースの領袖となり、といった、今もなお現在進行形で進んでいるトーパルズの人生でもあり、Linuxの歩みでもある、間違いなく、情報工学の重要な歴史の流れが綴られている。

構成は

第1部 オタクの誕生
第2部 オペレーティング・システムの誕生
第3部 舞踏会の王

となっていて、第1部では、幼少期から大学時代までの間が、第2部ではLinuxの誕生、第3部では、アメリカのシリコンバレーに移住と、オープンソース運動が語られている。

しかし、リーナス・トーパルズの半生記を読みながら、つくづく思うのは、Linuxの創世が、こうした人物の手でよかったよな、ということである。FedoraやDebian、Ubuntu(和製ではVineというのもあるね)などなどの流れに別れてしまっているとはいえ、マイクロソフトのWindowsへ対抗しうる、ただ一つのOSが、仮に、ビル・ゲイツばりのビジネスにも長けた人物であったら、PCの普及も、もっと混迷をきたしていただろうし、フリーなオープンソースといった概念も生まれてこなかっただろう。
(もっとも、WindowsがすべてのPCのOSを支配している、というマイクロソフト長年の夢が叶っていたかもしれないが)

元トリンプ社長の吉越浩一郎氏の仕事の能率をアップさせて、時間外をなくす仕事のやり方を開陳したビジネス本。

トリンプ当時から、独特の仕事の進め方で、業績を上げてきた
吉越氏の著作らしく、明解で、わかりやすいノウハウが満載である。

「デッドライン仕事術」とは簡単に言えば「就業時間も仕事も、すべてに明確な締切りを設定する」ということで、この締切りを意識して仕事をするからこそ、時間外もなくなり、能率も上がる、というものなのだが、よく読むと、単純にそれだけではないらしい。

例えば、

締切りを意識し、守らせるために、会議で、かなり厳しく、ボトルネックになっているところを確認して、鞭をいれたり

時間外をなくす意識づけをするために、終業時になると、自動的に電気が切れるシステムを導入したり、

勤務に集中できる時間を確保するために、会社外からの電話を取り次がない時間を設定したり

などなど、「デッドライン」を守るために様々な工夫がされている。

たしかに「締切りを守れ」といったスローガンを叫んでいても、守られないのが「締切り」といったものだから、

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